既にあちこちで報道されていますが、浜名湖 新居弁天海釣り公園前付近の水路でボート事故が発生し、1名がお亡くなりになりました。その事故の瞬間が監視カメラに写っていました。海釣り禁止区域で、30代~40代の四人が小型船に乗って流し釣りをしているところに、70代の男性が操舵するプレジャーボートが衝突したものです。プレジャーボートがかなりの速度を出して突っ込んでいるように見えます(普通狭い海域では速度制限があります)。
メディアの報道
- 【事故】浜名湖 ボート同士が衝突…1人死亡 静岡 – YouTube
19日昼すぎ、静岡県の浜名湖でボート同士が衝突する事故があり、1人が死亡しました。事故の瞬間をカメラがとらえていました。
- 浜名湖で事故 ボート同士が衝突、1人死亡 湖西|あなたの静岡新聞
・・・・乗っていた愛知県の30~40代の男性4人が救助されたが、うち豊橋市の男性(34)が搬送先の病院で死亡が確認された。3人は軽傷とみられる。
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- 事故は“船釣り禁止”区域で発生か 狭い水路で流れも速く 浜名湖ボート衝突で34歳男性死亡 | SBS NEWS | 静岡放送 | 静岡県内ニュース・天気 (1ページ)
6月19日、浜名湖でボート同士が衝突し、釣りをしていた男性1人が死亡した事故。事故は、船釣り禁止区域で起きたため、地元の漁協関係者が注意を呼び掛けています。<清水英之記者>「きのう事故が起きた現場付近です。多くの方が釣りをしていますが、この付近は船で釣りをしていけない申し合わせがありました」・・・・
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- 男性死亡のボート衝突事故で実況見分 業務上過失往来危険などの疑いも視野に捜査 静岡・湖西市の浜名湖 | 静岡朝日テレビ
・・・・・愛知県豊橋市の34歳の男性が死亡しました。ほかの3人は軽傷で、プレジャーボートに乗っていた男性(77)にけがはありませんでした。
御前崎海上保安署は20日もボートを陸揚げして見分を行い、業務上過失往来危険や業務上過失致死の疑いも視野に調べています。
(全文はサイトでご覧下さい)
事故現場
新居弁天海釣公園(公式ホームページはありません)の目の前で事故が発生しており、地図を見ても非常に狭い区域、海路である事が分かります。こういう所は船頭があるので駆け上がりに魚が集まりやすいのですが、他方このような狭い、船の行き来する地形のところは国内の多くでは釣り禁止のエリアになっています。
当日の天気は?
当日の天気はやや雨模様だったようです。静岡県全域に雨雲が覆っています。視界が悪かった可能性があります。
事故を防ぐ手立ては?
左記の通り、海域で釣り禁止となっている区域は、そのほとんどが狭く、潮流が強い上に船に出入りが激しいが故に釣り禁止となっています。つまり海上において釣りが禁止になっているエリアというのは、釣りをする本人にとっても非常に危険な環境であるが故に合理的な理由で海釣り禁止となっているのです。十分な注意が必要です。
また、今回事故に遭った方々がライフジャケットを着用していたのかどうか分かりませんが、ライフジャケットを着用していると、していない場合より生存率が二倍になる事が分かっています。
データ引用元:国土交通省
全ての小型船舶で使えるライフジャケットはTYPE Aと呼ばれるものです。基準がこちらに出ています。分かりにくいなと感じた方はTYPE Aのを買えば、釣り船にはほぼ全部利用可能です。
海事:あなたが着用するライフジャケットはどのタイプ? – 国土交通省
ちなみに意外ですが、いわゆる2馬力の小型船舶免許不要のミニボートはライフジャケットの着用は義務化されておらず、着用を推奨となっています。しかし、2馬力のミニボートこそ転覆リスクがありますから、法律で義務化されていないからいらないという訳ではなく、むしろ命を守るためには2馬力こそ着用すべきでしょう。金額的にはTYPEAのライフジャケットは近年値段が下がってきており、1万円から買えるようになっていています。また様々なタイプが出てきています。
ちなみにライフジャケットをつけていないと行政処分となり、一定期間免許停止や再教育講習の履修義務が発生します。
海上においては、法律を守る事が自分や周りの人の命を守ることに直結します。安心安全な釣りを楽しみましょう。事故が起きてしまっては全てが台無しです。
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