神戸の沖防波堤、黙認から一転立ち入り禁止へ

神戸の沖防波堤、黙認から一転立ち入り禁止へ ニュース

にある沖防波堤。そこででの釣りは、ほとんどの場合渡船で渡ります。料金は二千円から三千円程度。陸続きのポイントよりもはるかに魚が釣れるため、釣り人にとっては非常に魅力的で人気の釣り場です。そして渡船によって生計を立てている渡船業者さんも沢山いらっしゃいます。沖防波堤に渡っての釣りは事実上のグレーゾーンとして半ば行政からは黙認、又は容認されてきた経緯があります。

しかし、昨今、死亡事故や遭難事故を契機に、渡船を全面的に禁止するケースが目立っています。神戸港の場合が特異なのは、特に直近で何か事故があった訳ではなく、いきなり禁止になったという事です。50年間近く黙認容認されてきたのが、いきなり禁止と通告されてきた訳です。渡船した人は勿論、渡船業者自体も幇助罪として刑事責任を問うという厳しい内容を神戸市は突きつけてきました。

  • 神戸港の防波堤釣りに異変… 長年の「黙認」状態から一転禁止に 憤る渡し船業者 再開への遠い道 | 特命報道 ツイセキ | 報道ランナー | ニュース | 関西テレビ放送 カンテレ
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    ■多くの釣り人でにぎわった神戸港が閑散…なぜ?
    今、この防波堤での釣りを巡って、神戸市でトラブルが起きています。
    神戸港の沖合に浮かぶ10以上の防波堤には、これまで多くの釣り人が集まってきました。
    しかし今、そこに釣り人の姿はありません。およそ30年もの間、神戸で渡船業を営んできた本木さんに、話を聞きました。――Q:今、船は?
    【神戸渡船 本木昌征さん】
    「使ってないですね、今は全く使ってないです」今、本木さんたち神戸の渡船業者は、半年近く休業を余儀なくされているといいます。
    そのきっかけは、2021年10月に神戸市から届いた一通の文書でした。<神戸市の通知文書>
    「防波堤へ侵入した場合は、拘留または科料に処される」許可なく釣り人が防波堤に立ち入った場合、渡船業者にも刑事責任を問うというもの。
    この突然の対応に怒っているのが、同じく渡船業を営んできた神島さんです。【松村渡船 神島晃一さん】
    「50年近く僕たちが渡船業やってるの知ってた上で突然の通知なんで。正直なところ言葉選ばなければ『どうなの』っていう。こちらも仕事にしてますので」【本木さん】
    「本当だったら今からがお客さん多い時期ですね。週末でいうと100人前後くらいですね」
    ――Q:今、収入は?
    「収入はゼロですね」年間5万人ほどが利用し、長年釣り人に愛されてきた神戸港の渡船。
    神戸市はなぜ、禁止にしたのでしょうか。【神戸市 神戸港管理事務所 喜多俊文所長】
    「昭和48年に条例が改正になった。それ以来、条例上は立ち入りができない施設になっている」実は、神戸市の条例では、防波堤への立ち入りは昔から禁止だったというのです。条例に従ってもらうよう、改めて通知しただけだと説明する神戸市。
    しかし、渡船業者には納得できない理由があります。

    【神島さん】
    「納得してないですね。僕たちが渡船やっているのは神戸市も知ってましたし、本当に禁止であればもっと前から色々やられてるはずだと思います」
    【本木さん】
    「(市から禁止だと言われたことは)全くないですね。黙認されていた形ですね」

    これまで神戸市が黙認していたから、仕事を続けてきたという渡船業者。
    かつては市と協力することすらあったというのです。

    【神島さん】
    「市だけではちょっと港を管理しきれないから、僕らみたいな港で仕事してる人間が一部管理しつつその場所を借りつつ、みたいな。持ちつ持たれつの相互理解があったと思っている。それが急になくなっちゃったなという感じがします」

    この主張に対し、神戸市は…

    【神戸市 神戸港管理事務所 喜多俊文所長】
    「(防波堤での)釣りの現場を見たときには、市の職員は注意はしていたと思うんですけど。受ける側(渡船業者)からすると唐突と言われるのはそうかもしれませんけど、どこかで線を引かなければならないので」

    判断の唐突さは認めつつ、あくまで防波堤釣りは禁止してきたと業者を突き放す神戸市の強い姿勢の背景には、・・・

記事とサムネイルは関テレ(関西テレビ)からの引用です。全文はそちらのサイトをご覧下さい。

YouTubeに動画も公開されています。

動画中でも報道されていますが、大阪市ではむしろ非常に釣り人に優しい対応になっています。神戸市においてもキケンだから一律立ち入り禁止とする、という事ではなく、渡船業者、話し合いによる解決をして欲しいと切に願います。署名運動なども始まっているようです。

多くの人が水辺から遠ざけられてしまっては、それは水辺の無関心につながり、環境破壊にも鈍感になってしまう事も起こりえます。また生計を立てている渡船業者さんにとっては「死刑判決」にも近く、重大な経済問題でもあります。経済、環境への配慮という観点からも、是非解放を継続して欲しいところです。
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